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ゆっくりのんびりいきましょう♪

ゆっくりのんびりいきましょう♪

我が家には必要だった発達障害の告知

段階のコウの診断は発達遅滞なだけに、障害と書いていいのやら発達遅滞と書いていいのやら・・・しかし、今思えば、どっちでもいいことのような気がします。どちらにせよ、今のコウの現状には変わりはありません。

コウは、赤ちゃんの時から育てずらい子でした。寝てくれない、癇癪魔、後追い、だっこ魔、人見知り、偏食(1歳半以降)、etc・・・健康なのが唯一の取り柄で、育児Q&Aの常連のようなわが子に、私はいつも疲れていました。
しかし、ケラケラと笑うその笑顔に癒されながら、なんとかここまでやってこれたような気がします。
1歳を過ぎた頃から、特定のお友達ができ、毎日顔を合わすようになると、月齢のちょっと上の子を見ながら、もう少ししたら、コウもこんな感じになるのかなと、期待しつつ不安も持ちつつ過ごす日々でした。
しかし、2歳を過ぎるころから、私はコウの成長に不安を覚え始めました。
育児は十人十色です。その子その子で成長段階も違います。でも、私が一番気になったこと・・・それは、コウの親に対する関心度でした。
コウは私にべったりで、私の姿が見えなくなるとすぐに探し回るような子です。しかし、自分が何かに夢中になると、親の声は届かず、まるで何も聞こえないかのように無視をし続けました。いたずらをして叱っても、無視をするか笑い出すか・・・親の顔色をうかがうということは、一切しませんでした。その頃、他の子といえば、叱られれば悲しそうな顔をしたり、親のご機嫌をとりにいったり、糸の切れた凧のように走り出しても、「ママ、帰るよ」といえば、戻ってきたり・・・言葉が満足に話せない頃から、ママの呼びかけには反応が返ってきていました。
しかしコウは、自分の世界に入ってしまうと、そこには私の存在はありませんでした。
ただそこにあるのは、自分の欲求。それを叶えるために私があるような、そんな気さえしました。
何故、コウと遊ぶことがこんなに疲れるのだろう・・・今ならわかります。100パーセントコウのアプローチでなければ遊びは成立しなかったのです。
毎日、コウに振り回される生活に、私は釈然としないモヤモヤを抱え、長い1日を過ごし、夜が来てコウが寝てくれると、どっぶりと疲労感が吹き出ました。
時間の合わない主人に、コウのことを話す気にもなれず、たまに話しても、かみ合わない会話にイライラし、ただただ、もう少し時が過ぎれば、楽になれるときがくる・・・それだけを頼りにしていたような気がします。
それでも、精一杯私はコウに接してきたつもりです。
昨年、3歳児健診での「自閉症」、療育センターにて「自閉的傾向」という指摘を受け、今までの育てずらさに説明がつきました。
もちろん、苦悩の日々はありました。しかし結果的に、コウの現状を把握できたことが、私のストレスを軽減することにつながりました。
軽度発達障害の場合、親がその障害を認めたがらず、診断も療育も拒否するケースが多いと言われます。見た目には、全く普通にしか見えない子をわざわざ障害児としなくてもいい・・・確かにそうかもしれません。しかし、「育てにくいわがままな子(もちろん、自分の子ですから、何があろうと可愛いですが)」のまま、年を重ねてしまっていたら、私は、きっとコウを毎日叱り、コウの自信を消失させ、多大な2次障害を引き起こさせていたかもしれません。
コウの発達障害を認知することによって、私はコウを叱ることも、「何で?」と悩むことも少なくなりました。主人にも、1日の出来事を、素直に話せるようになりました。そのかわり、頭はよく使うようになりました。少しでもわかりやすい言葉がけ、興味のひき方、手添えの仕方、etc・・・まだまだ試行錯誤で失敗も多いですが、コウにあった我が家なりの療育スタイルを開発中です。
問いかけに8割は返ってこないこの現状に、やはり寂しさはつのりますし、同じくらいのお友達を見て羨ましく思うことも事実です。
しかし、無視しているようでも、どこかでちゃんと私を見ていてくれるということを、この3ヶ月の間で知ることができました。
だから私は、返答が返らなくてもコウに話しかけ続けることができます。遊びを提供し続けることもできます。
そして、本当にゆっくりですが、少しずつコウは反応を返してくれるようになってきました。その反応が1週間前、1ヶ月前、もっとそれ以上前の返答だったりしますが、そのことが私への大きな励みとなっています。
これから療育が始まり、幼稚園に入園し、そして小学校・・・彼が一人前になるまでには、計り知れない困難や苦労が待ち受けていることでしょう。しかし、「初心忘れるべからず」でやっていくしかないんですよね。
「人を愛し、人に助けられ、人を助けられる」そんな人になって欲しい・・・ただただそれだけです。
きっと、コウが何事もなく、それなりに成長していたとしたら、多分、こんなことを考えることなく、日々を過ごしていたことでしょう。
こんな機会を与えてくれた神様に、ちょっぴり感謝し、ちょっぴり不平不満を言いながら、コウとの生活を楽しんでいこうと思っております(2005.2.24)


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